女子第25回大会の記事

豊川 優勝回数単独最多

1位でフィニッシュする豊川の鷲見梓沙
1位でフィニッシュする豊川の鷲見梓沙

豊川(愛知)が歴代2位タイの1時間6分54秒で2年ぶり4回目の頂点に立ち、優勝回数を単独最多とした。九州・山口勢では、神村学園(鹿児島)の14位が最高で、2年ぶりに入賞ゼロに終わった。

女子レース経過

1区3位と序盤から好位置につけた豊川が盤石のリレーで圧勝した。トップと同タイムの2位でたすきを受け取った3区の加治屋が1キロ手前で須磨学園(兵庫)の康本をかわして先頭に立つと、2位との差を25秒まで広げる区間1位の好走。5区鷲見も日本人トップの走りを見せ、リードを広げて逃げ切った。1区で先頭から24秒差の13位と出遅れた興譲館(岡山)はじわじわと追い上げ、5区の奥野が2位まで押し上げたが、及ばなかった。

■ レース評

3区加治屋、一気に加速

3区1.4キロ付近、豊川の加治屋ななこ(右)が須磨学園の康本花梨を引き離す
3区1.4キロ付近、豊川の加治屋ななこ(右)が須磨学園の康本花梨を引き離す

2位の興譲館につけたタイム差は57秒。5人全員が区間5位以内という安定した走りを見せた豊川がライバル校をねじ伏せ、単独での優勝最多校の称号を手にした。

「2区の堀がトップに並んだことが大きい。理想の展開に持ち込めた」と森監督。堀は関根からトップと2秒差の3位でたすきを受けると、すぐに先頭集団に躍り出た。2.5キロ過ぎあたりから一時遅れ始めたが「諦めたら去年と同じ」。頭に浮かんだのは、5区を走った前回、立命館宇治に逆転を許して優勝をさらわれた場面だ。

終盤も粘り、区間2位でたすきをつないだ。堀の踏ん張りに、仲間は奮い立った。3区の加治屋は、大きなストライドから一気に加速。2位との差を25秒に広げると、その後は一度も首位を明け渡すことなく競技場に戻ってきた。

今年のチームは、3000メートルの平均タイムが9分22秒と出場校トップ。出場5人のうち3人が9分10秒を切るなど分厚い選手層を誇る。抜群のスピードがあり、最も頼れる鷲見を5区に配したことがそれを物語っていた。

森監督は「留学生のいないチームとしては過去最高に近い」と自賛。5人が持てる力を出し切ったことが圧勝につながった。鷲見、堀ら主力が残る来年に向け、森監督は「連覇を狙う」と貪欲に話す。黄金時代の到来を予感させた。

【丹下友紀子】


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