女子第19回大会の記事

【毎日新聞社紙面より抜粋】

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立命館宇治7年ぶりV

1位でゴールする立命館宇治の竹中
1位でゴールする立命館宇治の竹中

立命館宇治が1時間7分6秒で7年ぶり2回目の優勝を果たした。1区で6位だった立命館宇治が、2区夏原(2年)の区間1位となる快走でトップに浮上。3区で豊川に並ばれたが、4区で伊藤(1年)が区間賞で走って突き放した。

2位は5区で池田(1年)が区間賞を獲得して浮上した千原台。3位は一昨年の優勝校、興譲館が入った。

■ レース評

立命館宇治 格の違い見せつけ

立命館宇治が、3,000メートルの平均記録で出場チーム中トップの実力を発揮して圧勝した。

1区は青森山田・ワンジュクが首位。立命館宇治は近藤が6位でつなぐと、2区・夏原が速いピッチで猛追し3キロ付近からリードを奪った。4区・伊藤が区間記録にあと7秒と迫る快走で独走態勢を築いた。

ライバル視された興譲館、仙台育英は主力が故障欠場し、須磨学園は出遅れて苦戦。計算通りの布陣で臨み、鍛えられた軽快な走りを見せた立命館宇治の強さが際立った。

千原台は着実につなぎ同校3度目の2位。追い上げが光った興譲館が3位。豊川、山田は初入賞。入賞ライン(8位)の1時間9分7秒は史上最高タイだった。

立命館宇治 目算通り

4区の立命館宇治の1年・伊藤(左)からタスキを受け取る3年・竹中
4区の立命館宇治の1年・伊藤(左)からタスキを受け取る3年・竹中

1区終了時に首位と17秒差の6位。1区は近藤の好走で、予想したほどの差はつかなかった。タスキを受けた2区の夏原は、「自分の区間で先頭に立てる」と目算を立てた。

序盤からスピードに乗り、2.5キロ付近で首位・豊川の二宮をとらえた。200メートル程度横並びが続く。2区後半は緩やかな下り坂で、オーバーペースになりがち。「ここで無理したら、最後に厳しくなる」と判断した夏原は、残り1キロまで我慢しスパートをかけた。ここまでに力を使った二宮はついて来れず、5秒のリードを奪って3区につないだ。

3区では本調子でない沼田が差を詰められ4区の伊藤にタスキを渡したのは豊川と同時。しかし、ヒヤリとしたのはその一瞬のみ。高校での駅伝は初めてという1年生・伊藤が瞬く間に差を広げ主将の竹中がゴール。2位・千原台との差は1分10秒に広がっていた。

まさに横綱相撲。充実した戦力で圧倒的な強さを見せたが、今世紀に入って優勝経験はない。今年は高校総体入賞メンバーがそろったが、かえって例年以上の重圧の中で戦った。「みんな、何回も泣いた。今日はこれをうれし涙に変えられた」。そう話す荻野監督の目も、光っていた。

【水津 聡子】

◎ トピックス

気持ちは「北京」へ 仙台育英・絹川 故障欠場

故障欠場し、「助監督」としてレースを見守った女子・仙台育英の絹川は「出遅れたけど追い上げてくれた。同級生が頑張ってくれました」と4位入賞を素直に喜んだ。

大会3日目前に欠場を決めた時、渡辺高夫監督に「選手はクビ。おれの助手をやれと言われた」。オーダー用紙に選手名を記入するなどし「短時間だったけど、他の人が経験できないことができた。裏方としていろいろな人がサポートしてくれていることが分かった」。

男女を通じ出場選手でただ一人、今夏開催された世界選手権に出場した将来性豊かなランナー。「3日早く北京へのスタートが切れたと考えています」と気持ちを既に切り替え、次の目標を意識している。


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