女子第13回大会の記事

【毎日新聞社紙面より抜粋】

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諫早 初V

両手を高々と上げてゴールする諌早の松元美香
両手を高々と上げてゴールする諌早の松元美香

諫早が1時間8分10秒で初優勝を果たした。長崎県勢の優勝は男女を通じて初めて。昨年まで3年連続3位の諫早は、3区で1年の牧島さおりがトップに立つと、4区の加来美咲、5区の松元美香が区間賞を獲得。

2年前の覇者の筑紫女学園が2位、神村学園が県最高の3位に入って、女子で初めて九州勢が1~3位を独占した。2連覇を狙った立命館宇治は1区で20位と出遅れ、8位に終わった。

■ レース評

九州勢1~3位独占

3区でトップに立った諫早が、そのまま逃げ切った。1区・大渡は青森山田のワゴイに14秒差をつけられたが、ラストスパートで2位集団から抜け出した。2区も神村学園に11秒遅れたものの、3区・牧島が中継所手前で神村学園を捕らえて逆転。4区・加来も11秒と差を広げた。アンカー松元は独走態勢を築き、2位に25秒差をつけてゴールした。

筑紫女学園は2区・稲富、4区・浦田の1年生コンビが踏ん張り、2位に食い込んだ。2区でトップに出た神村学園が3位に入り、トップ3を九州勢が独占した。4位は須磨学園、5位は市船橋。連覇を目指した立命館宇治は、1区で20位と出遅れたのが大きく響いて8位。青森山田は1区の貯金をはき出して18位に終わった。

諌早 悲願つかむ - 1、2年投入「賭け」に勝つ

「一種の賭け」。諫早・松元監督は、悩み抜いたオーダーをそう表現した。全員が残った昨年のメンバーのうち、安定感のある3年生2人を外し、1年生の牧島と2年生の加来を投入したのだ。「入賞も出来ないかもしれない。それでも優勝を狙うため、2人のスピードにかけた」

トップの神村学園から11秒差の3位でタスキを受けた3区・牧島。筑紫女学園と競り合いながら、ぐんぐん追い上げる。中継点が見えた瞬間、スパート。補欠に回った3年生への思いも力になった。「絶対にラストで抜いてやる」。150センチ、39キロの小さな体が、あっという間にトップへ。松元監督が期待したのは、まさにこの爆発力だった。

4区の加来も区間賞。アンカー松元にタスキが渡った時、2位との差は逆に11秒。「まさか1位なんて。みんなのパワーをもらって走り出すことが出来た」。吸い込まれるようにゴールを駆け抜け、出迎えた涙の1区の主将・大渡としっかりと抱き合った。

2区の福田は11月中旬に本格的な練習を始めたばかり。松元も大会直前に左足を打撲していた。「足がちぎれても走ります」という松元に、負担をかけたくない。“11秒の貯金”は、そんな4人の思いの結果だった。

「日本一努力したチームだけが日本一になれる」と言い続けた松元監督。練習では必ず自分の目標タイムを言い合うようになった選手たち。合言葉は「倒れるまでやる」。妥協を許さない姿勢は、例年以上に短く刈り込んだ髪型にも表れていた。

超高校級エース藤永(現筑波大)を擁した時にさえ、果たせなかった悲願。破れない壁などないことを、諫早の選手たちは証明してみせた。

【木下 洋子】

◎ トピックス

諌早、仙台育英が男女同時入賞

女子優勝の諌早は男子が6位で初入賞、仙台育英は男子優勝、女子6位。


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