疲労骨折の予防と治療

疲労骨折って、どういう骨折?

 長距離ランナーに多いスポーツ障害の一つに「疲労骨折」があります。骨折と言っても骨がポキンと折れるわけではなく、骨の一部に繰り返しストレスが加わり続けることで、骨に傷が付くことを言います。初めは軽い痛みが出る程度ですが、毎日、練習を続けているうちに痛みが強くなり、場合によっては走れなくなってしまうこともあります。

長距離ランナーでは、脛(すね)の比較的上の方や下の方、あるいは足の甲に疲労骨折が生じやすいようです」

 こう話すのは、順天堂大学医学部整形外科の前澤克彦先生です。

「原因はやはり過度な練習ですが、女子の場合はホルモンバランスの乱れなども関係しているようです。ホルモンバランスが乱れると骨がもろくなりやすいので、疲労骨折を起こしやすいのです」

 予防は練習量や方法を見直す、カルシウムやビタミンDが豊富な乳製品、キノコ類などをしっかりとる、など。

「疲労骨折は練習を休むことで治るケガ。しかし、レース前となればそうはいかないでしょう。とはいえ、痛みがあればよい成績に結び付かないのも事実。痛みがあることは隠さないで指導者に相談し、早めに対策をとることが大切です」(前澤先生)

スポーツ活動に伴う疲労骨折の性・年齢別発生頻度
「スポーツ活動に伴う疲労骨折の発生要因と予防に関する研究」より

ワンポイントアドバイス

疲労骨折は、「部活に入った」「新しい練習を始めた」「合宿をした」というタイミングで発生することが多いので、この時期はとくに気を付けるようにしましょう。

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